真夕“お目覚め”首位発進!すっきりノーボギー68

[ 2011年10月29日 06:00 ]

9番、ティーショットを放つ服部真夕

樋口久子・森永製菓ウイダー・レディース第1日

(10月28日 千葉・森永高滝CC=6652ヤード、パー72)
 服部真夕(23=LIXIL)が爽やかな目覚めとともに首位発進した。先週は2日目に朝寝坊し、そのドタバタもあって22試合ぶりの予選落ち。今週は目覚まし時計をこれまで以上に入念にかけ、寝坊回避の万全の態勢を敷いてノーボギーの68と好スコアにつなげた。金ナリ(25=韓国)が4アンダーで首位に並び、ホステスプロの有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)と宮里美香(22=NTTぷらら)は2アンダーの4位につけた。
【第1R成績】

 「ピピピッ!」と枕元で携帯電話のアラームが鳴る。時間を確かめると午前5時30分。良かったと安心して、服部は朝の準備に取りかかった。1時間後にホテルを出て、スタートの2時間前にコースに到着。心置きなく練習をして、いつも通りコースへと出て行った。

 いつも通り。それが先週はできなかった。「2日目にちょっと事件が起こりまして…。朝からドタバタしてしまった」。マスターズGCレディース2日目、4時に起きるはずが目を覚ましたのは6時。ティーオフは1時間40分後に迫っていた。「本当に初めてで心臓が飛び出そうでした」。服部にとってはプロはもちろん、ジュニア時代にもない失態だった。

 慌てて電話した師匠の岡本綾子には「スタートには間に合うから大丈夫よ」と言われたが、気が気ではない。コース到着はスタートの30分前。ショット練習の時間などなく、アプローチとパットだけ、とりあえずの練習。平常心を取り戻せないまま、ショットは乱れてシャンクもしたりと散々な77で、半年ぶりに予選落ちを味わった。

 今週はしっかりと対策を練り、時間をずらしてセットしていた目覚ましの回数を3回から5回に増やした。おかげでこの日はすっきり起床。“勝負どころ”の朝を乗り切ると、18ホールのラウンドは「ピンチらしいピンチはなかった」と危なげなくノーボギーでまとめた。前身大会の大塚家具レディースで08年にツアー初優勝。「歴代優勝者の名に恥じないようにプレーしたい」と言うのは、今季2勝目への意気込みの表れ。次週には用具契約を結ぶミズノがスポンサーのミズノクラシック(スポニチ主催、11月4~6日、三重・近鉄賢島CC)も控えている。もちろん、もう寝坊だってしない。

続きを表示

2011年10月29日のニュース