NZ 豪州の「キック攻撃」好捕で封じた!開催国V王手

[ 2011年10月17日 06:00 ]

ノーサイドの瞬間、決勝進出を喜ぶニュージーランドの選手たち

ラグビーW杯準決勝 ニュージーランド20―6オーストラリア

(10月16日 オークランド)
 ニュージーランド北島オークランドのイーデン・パークで準決勝の残り1試合を行い、地元ニュージーランドが最多3度目の優勝を狙ったオーストラリアに20―6で快勝し4大会ぶり3度目の決勝進出を決めた。オールブラックスは序盤から攻勢を仕掛け前半6分のCTBノヌーの先制トライなどで14―6で折り返した。後半は2PGでリードを広げ相手をノートライに封じた。23日の決勝は1987年の第1回大会と同カード。24年ぶりの世界一を目指すニュージーランドと初優勝を狙うフランスが対戦する。
【ラグビーW杯・動画(試合ハイライトあり)】

 非の打ちどころのない戦いぶりでニュージーランドが決勝へ駒を進めた。フランカーのマコウ主将は「大舞台でのライバル対決だから、精神、肉体の両面で圧倒的な激しさが必要だと自覚していた」と話した。主力に負傷者が続出していたが、序盤で不安を一掃した。前半6分、防御ラインを切り裂いたFBダグがゴール前でタックルを受けながらパス。CTBノヌーの先制トライにつなげた。キックに頼る相手の攻撃に対してはダグとWTBジェーンが好捕を繰り返した。ヘンリー監督は「全員が完全な仕事をしてくれたが、特にバックス後方のキック処理は見事だった」とご満悦だ。W杯のオーストラリア戦は初勝利。テストマッチの連勝は26に伸びた。オールブラックスが世界一に突き進む。

 <オーストラリア 反則連発で逸機>完敗だった。高いキックを蹴り込んでくる相手に空中戦で競り負け、ブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)でも劣勢。球を奪うどころか反則を繰り返した。前半30分すぎの攻勢はDGのお膳立てをするのが精いっぱい。ハーフタイムを挟んで相手ゴールラインに2度迫った時はともに反則で逸機した。「相手の守りが良く、自分たちの流れをつくり出せなかった」とディーンズ監督は落胆していた。

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2011年10月17日のニュース