沖口 日本勢20年ぶり跳馬で銅メダル!

[ 2011年10月17日 06:00 ]

<世界体操 男子個人種目別 跳馬決勝>2回目の跳躍で会心の演技を見せた沖口はガッツポーズ

体操世界選手権最終日

(10月16日 東京体育館)
 跳馬のスペシャリスト沖口が待望の銅メダルを手に入れた。跳馬での日本勢の表彰台は91年インディアナポリス大会の相原豊の銅以来20年ぶり。現メンバーで最も代表歴の長い25歳は「ほんまにうれしいです。いつも着地で乱れていたので…。ちゃんとやれば、メダルがもらえるんですね」と笑みをこぼした。

 抜群の脚力を生かして、演技価値点7・0点の大技2つを決めた。1本目は高校3年時に日本人として初めて成功させた得意技「ロペス(伸身カサマツ跳び2回ひねり)」をわずかに着地がズレるだけでまとめた。「練習でもあまり立てない」2本目の「ヨー2(前転跳び前方伸身宙返り2回半ひねり)」の着地も一歩下がっただけで踏ん張った。

 もちろん跳馬だけの選手で終わるつもりはない。ロンドン五輪での団体金メダルへ向けて「(得意の)床と跳馬で点を取ることはもちろん、つり輪もできるようにしたい」と意欲を高めていた。

 ◆沖口 誠(おきぐち・まこと)1985年(昭60)11月22日、大阪府生まれの25歳。岡山・関西高―日体大卒。コナミ所属。8歳で体操を始める。07年に初の代表入り。08年北京五輪団体総合銀メダル。得意種目は床運動と跳馬。1メートル61、57キロ。

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