美香、伸ばせず14位…岡本綾子以来の快挙逃す

[ 2011年8月1日 06:00 ]

ホールアウトし、引き揚げる宮里美香

全英リコー女子オープン最終日

(7月31日 英国カーヌスティ カーヌスティ・ゴルフリンクス=6490ヤード、パー72)
 9位からスタートした宮里美香(21=NTTぷらら)は2バーディー、3ボギーの73で、通算5アンダーの14位に終わった。87年の岡本綾子以来となる年間メジャー全4試合のトップ10入りはならなかった。上田桃子(25=フリー)は4バーディー、5ボギーの73で通算3アンダーの22位。2打差の2位から出た世界ランク1位のヤニ・ツェンが69で回り、通算16アンダーで連覇を達成した。

 優勝にもトップ10の目標にも届かなかったが、宮里の表情は明るかった。「今回はベスト10を逃したけど、去年に比べると成長してる。メジャーでいい成績を残せるようになってきた」と4日間のプレーを振り返った。

 4日間で一番強く風が吹いた最終日。パンチショットやハーフショットを駆使してチャンスをつくった。しかし、バーディーが奪えない。6番パー5で2メートル、11番では1メートルを外していると、13、14番では相次いでバンカーにつかまり、連続ボギーを叩いた。メジャー4試合全てでトップ10に入るには、あと3打足らなかった。それでも、われを見失わずに終盤に2バーディーを奪い返したことで自らの精神面の成長も実感できた。

 優勝争いは3日間一緒に回ったジュニア時代からのライバル、ヤニ・ツェンが世界ランク1位にふさわしい強さを見せて連覇を飾った。18番グリーンで勝者を祝福した宮里は「ヤニに追いつくには、とにかく一生懸命やるしかない。差がついたとは思いたくない」と対抗心を燃やし、シーズン残り試合での優勝争いと賞金ランクトップ10入りを当面の目標に据えた。

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2011年8月1日のニュース