パスタやパンやめて飛躍 ジョコビッチ「まだ夢を見ているんじゃないか」

[ 2011年7月4日 08:48 ]

男子シングルスで初優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ

ウィンブルドン選手権男子シングルス決勝

(7月3日)
 拾いに拾って王者を倒した。開幕から絶好調で「今なら勝てる」と、自信をみなぎらせていたジョコビッチが聖地の決勝で躍動した。優勝トロフィーを抱えて「まだ夢を見ているんじゃないかと思う」と感激に浸った。

 第2セットの第2ゲームに持ち味が凝縮されていた。相手が決めにきたフォアハンドに追い付き、焦りとミスを誘う。ナダルのネットプレーにも鋭く反応し、ブレークした。2セット先取した後の第3セットはミスが出て落とし、流れを失いかけた。しかし続くセットの第8ゲームをしぶとくつないで破った。

 今季は全豪オープンを含む7度の優勝を重ねて大会に臨んだ。飛躍の要因は体質改善にある。

 昨年まで試合後半にたびたび失速した原因が、小麦に含まれるタンパク質グルテンのアレルギーによる呼吸困難だったことが発覚。症状を抑えるためにパスタやパンを断つと、体重が減って切れが増した。高い機動力を保てるようになり、3セット先取の四大大会で初めてナダルを破った。(共同)

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2011年7月4日のニュース