母・恭子さん「昔から節目節目でやってくれる子」

[ 2011年7月4日 06:00 ]

<日医工女子オープン>優勝した上原彩子はおいっ子の文大郎君を抱きかかえ喜びを分かち合う

 上原のツアー3勝目に家族も万感の面持ちだった。

 母・恭子さん(61)は、父・美代志さんが闘病していた時に、上原と美代志さんがそれぞれ色紙に目標を書いたことを振り返った。「歩いて応援できるようになる」と書いた美代志さんに対し、上原は「年間3勝」。いまだ約束を果たせないままでいる娘の焦りを母は感じ取り「あなたのペースでいいんだよ」と声を掛けていた。三回忌を終えたばかりの大会で勝ったことには「昔から節目節目でやってくれる子だった」と目を細めた。姉・よしのさん(34)の長男、文大郎君(2)は上原が優勝を決めるとグリーンに駆け上がり「ナイスショット。頑張ったね。おめでとう」と抱きついた。

 ≪歌披露の予定もお呼びかからず≫大会の前夜祭で葉加瀬太郎と一緒にバイオリンを弾いた上原は、楽器演奏は苦手だがカラオケは得意。優勝したら18番グリーン上で沖縄民謡「てぃんさぐの花」を披露することをほのめかしていた。この日の朝もコースに向かう車中で練習していたが、「(歌えと)言われなかったので、ないんだなと」と“封印”した。だが、今回はバーディーラッシュで一皮むけた優勝を飾っただけに、ツアー4勝目を挙げて美声をお披露目できる日が来るのは、そう遠くないはずだ。

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2011年7月4日のニュース