遼くん 初白星もチームは韓国に大敗「次こそは」

[ 2011年7月4日 06:00 ]

<ミリオンヤードカップ最終日>プレー再開直後の7番、ティーショットを放つ石川。右は姜庚男

男子ゴルフ・日韓対抗戦ミリオンヤード・カップ最終日

(7月3日 韓国・金海市 正山CC=7159ヤード、パー72)
 初白星もチームの勝利に結びつかなかった。石川遼(19=パナソニック)はシングルスで姜庚男(28)と対戦。雷雨による1時間の中断もあったが、4連続バーディーを奪うなど68―70で大会初勝利を挙げた。日本代表は同勝ち点で迎えたシングルス10試合を3勝6敗1分けと負け越し、8・5―11・5で連覇を阻まれた。大会MVPには2勝1分けの金庚泰(24)が選出。04年の第1回大会は韓国が勝っており、対戦成績は1勝2敗となった。

 18番グリーンで繰り広げられた韓国代表のシャンパンファイト。石川は悔しさをかみしめながらその光景を眺めていた。

 「選手層の厚さ、平均的な力は日本ツアーが上回ってるかもしれない。でも、いつか抜かれる可能性があると思った。個々人より韓国ツアーの存在を凄く怖く感じた」

 先週のミズノ・オープンでは金庚泰、ベ・サンムンと優勝を争い、最後は黄重坤に優勝をさらわれた。敵地に乗り込んでの団体戦でも、韓国勢の力を思い知らされる結果に終わり、危機感を募らせた。

 姜庚男とのシングルスも楽には終わらなかった。4番から4連続バーディーを奪い、8番終了時点で7打差。しかし、徐々に差を詰められ、17番を終えて2打差。最終18番は2・5メートルのパーパットを沈めて辛くも勝利を手にした。分かっていたはずの韓国選手の粘りに苦しめられ、「途中で隙を見せて相手をその気にさせてしまった。まだまだ甘い」と反省した。

 前夜は日本代表のチームディナーがあり、青木主将や先輩プロたちと「凄く楽しい時間」を過ごした。石川と薗田は2日間無得点に終わっていただけに「0・5ポイントでもいいから取るんだ」と先輩プロからの激励もあったという。それに応えて大会初白星は勝ち取ったが、連覇は果たせずに「青木キャプテンの期待に応えられずに心残り。次こそはという気持ちです」と語った。

 次戦は再び海を渡り、全英オープン(14日開幕、ロイヤル・セント・ジョージズGC)に臨む。日本代表として味わった悔しさを胸に刻み、英国でも日本ツアーの代表選手としての戦いが待っている。

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2011年7月4日のニュース