絹川 ハーフマラソン初挑戦で日本勢最高の3位に

[ 2011年7月4日 06:00 ]

女子で日本人最高の3位に入った絹川愛

札幌国際ハーフマラソン

(7月3日 円山陸上競技場発着21・0975キロ)
 女子は世界選手権(8月開幕、韓国・大邱)の5000メートル代表でハーフマラソン初挑戦だった絹川愛(21=ミズノ)が1時間12分22秒で日本人トップの3位となった。男子は岡本直己(27=中国電力)が1時間3分3秒の6位に入ったのが日本勢最高。世界選手権マラソン代表の川内優輝(24=埼玉県庁)は1時間7分12秒で63位に沈んだ。

 絹川は初挑戦のハーフマラソンで1時間12分22秒をマークし3位に入った。高校時代から指導する渡辺高夫コーチから「マラソンの適性があるかのオーディション」と言われた関門を突破した。

 序盤は抑え気味。15キロすぎにペースを上げた。17・5キロで日本人トップに。最後の上り坂も苦にせず快走。「今まで(練習でも)最高20キロまでしか走ったことがなかった。未知の距離だし何位とかタイムとか考えずノープランでいった」と顔をほころばせた。渡辺コーチは「完璧。マラソンの能力は十分ある。楽しみ」とマラソン転向に太鼓判。ロンドン五輪代表選考会となる来年の大阪国際か名古屋国際に出場する見通しとなった。

 原因不明のめまいで2年以上も走れなかったが、先月の日本選手権の5000メートルで復活V。1万メートルも6月に参加標準記録Aを突破。「この1カ月で人生が変わった」という21歳は「世界選手権に向けて自信がついた」と大舞台での活躍を胸に描いた。

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2011年7月4日のニュース