杉本か田知本か 塚田引退後の女王争いし烈

[ 2011年4月16日 18:23 ]

 柔道の全日本女子選手権(17日・横浜文化体育館)で優勝候補に挙げられる26歳の杉本美香(コマツ)と22歳の田知本愛(綜合警備保障)が16日、横浜市内で記者会見し、ともに初優勝に意欲を示した。

 昨年まで同選手権で9連覇していた塚田真希の現役引退により、どの選手が優勝しても10年ぶりの新女王誕生となる。杉本は昨年4月の決勝で塚田に一本負けしたが、同9月の世界選手権で78キロ超級と無差別級の2冠を達成。「塚田先輩は引退したが、自分は自分としてやるべきことをやる。挑戦者のつもりで一戦一戦、全力で戦いたい」と静かに闘志を燃やした。

 塚田と同じ東海大出身の田知本は4月から社会人になったばかり。「尊敬する塚田先輩のように上を目指したい。杉本さんは巧さとか、自分が持っていないところがたくさんある。ライバルではなく、追い付きたいと思う」と謙虚に話した。

 現在の世界ランキングは田知本が1位で、杉本が2位。ランキング上位者による1月のマスターズ大会の78キロ超級決勝では、田知本が杉本を倒している。

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2011年4月16日のニュース