有村 耐えた7位発進!第二の故郷へ勇気届ける

[ 2011年4月16日 06:00 ]

18番ホール、バディーを決めホールアウトした有村智恵

西陣レディース第1日

(4月15日 熊本県菊池郡菊陽町 熊本空港カントリークラブ(6473ヤード、パー72))
 東日本大震災の影響で中止となっていた国内女子ツアーが5試合ぶりに再開し、宮城・東北高出身の有村智恵(23=日本ヒューレットパッカード)が1アンダー、7位とまずまずのスタートを切った。首位は6アンダーのイ・ジウ(25=韓国)で、馬場ゆかり(28=ビックカメラ)が2打差の2位につけた。昨年10月以来の復帰となった古閑美保(28=京セラミタ)は、横峯さくら(25=エプソン)と並び、3オーバー、45位と出遅れた。

 今大会は「復興支援チャリティー」と位置づけられたが、東北高出身の有村の思いも同じだった。出だしの1番パー4を含めてアウトだけで3バーディー(1ボギー)。ショットに精度を欠きながらも気持ちを切らすことなく、たとえグリーンを外しても「良かった」というアプローチで寄せた。2ボギーを叩いたインも最終18番でバーディーを奪い、アンダーパーで初日を終えた。

 熊本市生まれだが高校生活を仙台で送っており、震災は人ごとではなかった。水戸の自宅が被害に遭った川原由維を熊本の実家に呼び寄せ、3月20日には古閑美保らとJR博多駅で街頭募金活動も行った。さらにHSBCチャンピオンズとダイキンオーキッド・レディースで獲得した約1200万円の賞金も寄付。できる限りのことはしてきただけに、あとはプレーで勇気づけるだけだ。

 「重心の置き方に違和感があるけれど、ショットを調整しながら調子を上げたい」。シーズン前のスイング改造はまだなじんでいないが、本調子でなくても諦めるつもりはない。ジュニア時代から慣れ親しんだコースで、第二の故郷に勇気を届けるためにも逆転に懸ける。

 ▼7位・下川めぐみ グリーンが難しいので小技でしのぎました。このコースでは75を切ったことがなかったのに。(1アンダーに満足げ)

 ▼81位・与那覇未来 13番のホールインワンは6Iでピン左サイドから攻めました。カップは見えなかったけど、ギャラリーの声で知りました。(19歳アマが初のエース)
 

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2011年4月16日のニュース