涙の佐渡ケ嶽親方「東北の人間として…」気仙沼でちゃんこ振る舞う

[ 2011年4月16日 15:45 ]

避難所を訪れ、ちゃんこ料理を振る舞う大関琴欧洲(右端)ら

 大相撲の佐渡ケ嶽部屋の力士と親方が16日、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の避難所を訪れ、ちゃんこ料理を被災者に振る舞った。山形県出身の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「同じ東北の人間として、何かしたかった」と目に涙を浮かべながら話した。

 訪れたのは約250人が避難している気仙沼市本吉町の仙翁寺。大関琴欧洲、関脇琴奨菊の関取2人が率先してちゃんこを配り、サインや握手にも気さくに応じた。琴欧洲は「自分の目で見て本当に大変だと思った」と被害の大きさをあらためて実感した様子。琴奨菊は「声を掛けていただいて、逆にこちらが元気をもらった」と話した。

 仙翁寺に避難している遠藤貴枝さん(49)は「生で見るのは初めて。力士のパワーをもらいました」と笑顔を見せた。

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2011年4月16日のニュース