有村 首位キープ「1打差はまったくないのと同じ すべて出し切る」

[ 2011年2月26日 17:35 ]

 米女子プロゴルフツアーの今季第2戦、HSBCチャンピオンズは26日、シンガポールのタナメラCC(6547ヤード、パー72)で第3ラウンドを行い、2打差の首位で出た有村智恵が71で回り、通算11アンダーの205で単独トップを守った。1打差の2位は米ツアー通算36勝のカリー・ウェブ(オーストラリア)。ヤニ・ツェン(台湾)崔羅蓮、柳先暎(ともに韓国)が、有村と6打差の3位で並んでいる。宮里藍と宮里美香はともに70で回り、通算2アンダーの214で8位。上田桃子は77と崩れ、通算5オーバーで35位に後退した。

 日本7勝の有村が、米ツアー初優勝への道のりの険しさを知った。重圧の影響で、後続を突き放すチャンスを逸した。初めて招かれた記者会見では「簡単に勝てないのは分かっている。それを実感したパット」と振り返った。18番をバーディーとしたウェブに1打差に迫られて最終日を迎える。「途中から体が硬くなって、暑さで集中力が欠けた部分があった」。精神面に加えて疲労も身長159センチの体を襲っている。23歳の有村が逃げ切れば、米ツアー制覇は日本選手7人目で、宮里藍の24歳を抜き最年少となる。「最終日はすべてを出し切れるように集中したい」。地元熊本の神社のお守りがキャディーバッグに結び付けられている。

 ▼有村智恵の話 体が硬くなり、暑さで疲れてきたが、すごく楽しくラウンドできた。(パットは)精神的なもので間の取り方が悪く、ミスをしてしまった。重圧はあったが、優勝争いできている自分がうれしい。1打差はまったくないのと同じ。最終日はすべてを出し切れるように集中したい。(共同)

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2011年2月26日のニュース