船木 五輪舞台で再び輝く「環境が整いつつある もっと良くなる」

[ 2011年2月26日 16:33 ]

ラージヒルで優勝し、笑顔を見せる船木和喜

全日本選手権ジャンプ第1日

(2月26日 長野・白馬ジャンプ競技場)
 13年前に世界の頂点に立った白馬で、船木が初の全日本タイトルを獲得した。海外遠征組は不在で「上のレベルはもっと飛んだと思うけど」と自身にくぎを刺したものの「勝つのは難しいこと」と喜びに浸った。

 まったく異なる条件での2飛躍で、長野五輪金メダリストの技術と安定感が光った。強い風が舞った1回目はしっかりと向かい風をとらえた。「持ち味を生かせた」と納得した内容は、岡部に0・5メートル及ばなかったが、従来のジャンプ台記録を上回って2位につけた。

 2回目は助走路の氷が解けて飛び出しの速度が落ち、飛距離を大きく落とす選手が出た。経験豊富なベテランは1回目のリードを計算して「結果を残すことだけを考えた」。大きなミスをしないよう心掛けて、K点越えで逆転に結び付けた。

 春からは北海道の専門学校生らと一緒にトレーニングをする計画もあるという。「自分がやりたい環境が整いつつある。もっと良くなると思う」と新日本王者は意欲的だ。

続きを表示

この記事のフォト

2011年2月26日のニュース