相撲協会は幕引き姿勢強調…既に「暴力団等排除宣言」

[ 2011年1月26日 19:05 ]

 大相撲の野球賭博事件で元力士から逮捕者が出た26日、相撲協会はこの問題について幕引きの姿勢を強調した。放駒理事長(元大関魁傑)は「協会としては、けりをつけている」と説明する。

 昨年6月、力士らの野球賭博関与が発覚した際、相撲協会は特別調査委員会を発足させ、解明に乗り出した。調査結果に基づき、元大関琴光喜関と大嶽親方(元関脇貴闘力)を7月4日に解雇し、問題があった親方や力士は7月の名古屋場所を謹慎させた。秋場所前には、古市容疑者らも解雇し、関与を認めた力士にはけん責処分を下した。

 相撲協会は公益財団法人認定を目指している。社会的信用が大きく、税制面の優遇も手厚い公益法人の認定を得るためには、反社会的勢力との関係根絶は大事な要件。昨年8月には「暴力団等排除宣言」を行い、強い決意をアピールしている。

 角界再生の途上で起きた今回の逮捕劇。今後、野球賭博をした現役力士も書類送検される見通しだが、放駒理事長は「まだ聞いていないので、何とも言えない」と歯切れが悪い。27日の理事会でも、賭博問題を議題にすることはないという。

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2011年1月26日のニュース