ナダル偉業への道断たれる…「これもテニス」

[ 2011年1月26日 21:09 ]

全豪オープンテニス第10日

(1月26日 メルボルン・パーク)
 王者を鼓舞する声援が悲鳴のような色を帯びる。この日のナダルに、それを歓声に変える力はなかった。昨年に続く準々決勝敗退。男子では1969年のレーバー(オーストラリア)以来となる四大大会4連勝の偉業への道は断たれた。「こういうことがあるのもテニス。事実を受け入れて、前に進む」。表情には無念さがにじんだ。

 過去11勝3敗と圧倒していたフェレールとの対戦。しかしこの日は相手が絶好調だった。コート上を走り回り、強烈なショットをたたき込んできた。第1セット第2ゲームでは8度のジュースの末にサーブを破られ、暗雲が垂れ込めた。

 第1セット第3ゲーム後、治療のためのタイムアウトを取った。戻ったナダルの左太ももにはテーピングが施されていた。動きに精彩を欠き、ストレートで屈しながら「試合の最初に大きな問題が起きたが何も言わない。あれ以上のプレーはできなかった」と詳細は明かさなかった。

 昨年の全仏1回戦から続いた四大大会の連勝も25で止まった。「いい時も悪い時もある。次に戻ってきたら、また最高のテニスができるだろう」と再起を誓った。(共同)

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2011年1月26日のニュース