相手治療から崩れた伊達 ミスも連発「こんな負け方したくない」

[ 2011年1月18日 13:07 ]

女子シングルス1回戦でグニエシュカ・ラドワンスカと対戦したクルム伊達公子

全豪オープンテニス第2日

(1月18日
オーストラリア・メルボルンパーク)
 目の前にあった15年ぶりの全豪の勝利をつかみ損ねた。クルム伊達は格上のA・ラドワンスカにフルセットの末に敗退。「次はこんな負け方をしたくない」と悔しさを隠せなかった。

 真っ先に敗因に挙げたのは最終セットを4―1とした直後、相手が腰の治療のために取ったタイムアウトだった。その間、懸命に体を動かしたが「体が冷えた。軽いけいれんが始まって動きが悪くなり、ボールに集中するのが難しくなった」と言う状態になった。そこから3ゲームを連取されると逆転を許した。

 「ショットやサーブなど、敗因は他にもある」と認めたように、ミスの多さは否めない。際どいコースを攻めた結果とはいえ凡ミスが72、そのうちダブルフォールトは8。相手の114ポイント中、6割超を献上した。テンポの速いストロークで21歳の相手を振り回しただけに、惜しまれる。

 1968年のオープン化以降の全豪女子では85年のバージニア・ウェード(英国)に次ぐ史上2位の年長記録となる勝利を逃し、これで今季3大会連続の初戦敗退。「課題は見えてきたので、どう克服するか。取り組んでいくしかない」とベテランは巻き返しを誓った。(共同)

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2011年1月18日のニュース