間垣親方「奇跡だよね」“貴派”親方６人も驚き

　【相撲協会理事選挙】貴乃花親方を追って二所ノ関一門を離脱した貴乃花グループの６人は、驚きながらも喜びを隠せなかった。

　重鎮的な存在の間垣親方（元横綱・２代目若乃花）は「難しいと思っていた。奇跡だよね」と厳しい状況だったことを正直に明かした。
　当初は貴乃花親方の人望で「５０票来る」（大嶽親方＝元関脇・貴闘力）と強気だったが、各一門の締めつけが厳しくなるに従い、誰もが「厳しい」と口をそろえた。だが、グループ以外から３票を取り込んだ。常盤山親方（元小結・隆三杉）は「どうして（増えた）かは本当に分からない。朝青龍問題は関係ないと思う」と興奮。音羽山親方（元大関・貴ノ浪）は「ちゃんと選挙が行われてよかった」と笑顔で話した。
　敗れればグループ自体が協会内で浮き上がる可能性もあったが、これで一定の勢力を維持した。常盤山親方は「貴乃花一門をつくることは考えていない」と話したが、阿武松親方（元関脇・益荒雄）は「グループを今以上に増やしたい」と勢力拡大に意欲を見せた。