ひざの痛みが癒えず決断…皆川、五輪で引退

[ 2010年2月2日 02:03 ]

 アルペンスキーの第一人者で、バンクーバー冬季五輪で4大会連続の出場を果たす32歳の皆川賢太郎(竹村総合設備)が今季限りで引退することが1日分かった。27日(日本時間28日)に行われる同五輪の男子回転が海外では最後のレースとなる。2006年のトリノ五輪で4位に食い込んだ皆川だが、同年12月に前十字靱帯を断裂した右ひざの痛みが癒えず、現役続行が無理と判断した。

 皆川は173センチとアルペン選手では小柄ながら、1999~00年のワールドカップ(W杯)で従来より極端に短いカービングスキーを使いこなして6位に2度入り、新エースとして台頭した。02年3月に左ひざの前十字靱帯を断裂する大けがを負ったが、06年にW杯で4位と表彰台に迫り、トリノ五輪も4位とアルペンの日本勢では猪谷千春の銀メダル以来50年ぶりの入賞を遂げた。
 06年12月に右ひざを痛めたが再び復活。今季はバンクーバー五輪の選考5レースで日本勢2番手の成績を残して代表入りし、昨年6月に結婚したモーグル女子の上村愛子(北野建設)と夫婦そろって五輪に出場する。
 皆川は2日に帰国、6日から新潟県苗場で最終調整を行う。(共同)

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2010年2月2日のニュース