貴乃花支持の3票に賛否…造反劇で一門崩壊の声も

[ 2010年2月2日 19:26 ]

 1日の日本相撲協会理事選挙で、敗色濃厚と思われた貴乃花親方(元横綱)が想定外の3票を上乗せして逆転当選した。一門の結束を乱した3票に、角界でさまざまな意見が飛び交っている。

 以前から貴乃花親方の考え方に理解を示す錣山親方(元関脇寺尾)は、所属する時津風一門の理事候補に投票。しかし「朝青龍問題の最中だからこそ、貴乃花親方の当選は相撲協会に朝日が昇った感じだ」と素直に祝福する。ただ、これは少数意見かもしれない。
 立浪一門は2日午前に造反者を捜すために会合を開いた。当選した友綱理事(元関脇魁輝)は「ショックが大きい。これで一門制は一気に崩れるだろう」と嘆いていた。その後、同日深夜に安治川親方(元幕内光法)が急きょ記者会見を開き、自ら造反を認めた。
 当選しながら予定の1票を失った二所ノ関理事(元関脇金剛)も「本当に屈辱的だ」。一部で造反者と報じられた親方から、同理事に「わたしは絶対にしていません」との電話が入ったという。
 選挙が終わっても親方衆は新たな火種に右往左往。対照的に主役の貴乃花親方は「誰が票を入れたという問題よりも、明日に向かってしっかり歩いていくべきでしょう」と泰然自若としていた。

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2010年2月2日のニュース