辛口監督も絶賛!期待の星・西山兄弟

[ 2009年12月16日 08:15 ]

柔道のグランドスラム東京大会に出場した西山兄弟。男子90キロ級で銀メダルの兄・大希(右)、73キロ級で銅メダルの弟・雄希

 世代交代が急務の日本男子柔道界に楽しみな兄弟が現れた。

 兄の西山大希(19)=筑波大=と弟の雄希(18)=神奈川・桐蔭学園高。2人は13日まで東京体育館で行われたグランドスラム東京大会に出場し、大舞台で豊かな将来性をアピールした。
 90キロ級の西山大は8月の世界選手権覇者の李奎遠(イ・ギュウォン、韓国)を1回戦で撃破。決勝では北京五輪代表のベテラン、小野卓志(了徳寺学園職)に惜しくも優勢で敗れたが「小野さんが引退するまでには絶対に勝ちたい。組み手をもっとうまくして、技をどんどん出していきたい」と力強く話した。ひたすら前に出る攻撃柔道は、生きがいい。
 73キロ級の西山雄は準決勝で敗退したものの、10月の世界ジュニア選手権で優勝。内またや足技は切れ味抜群だ。「こういう舞台で兄と一緒に戦うのはすごく刺激になる。この階級は日本人が世界であまり勝てないので、自分が新しい風を吹かせたい」と目を輝かせる。
 広島県東広島市で生まれた2人。東海大で柔道をしていた父の太郎さんの影響を受け、兄が7歳の時に弟も誘って一緒に柔道を始めた。普段は辛口の日本男子の篠原監督は「2人は誰が見ても気持ちのいい柔道をする。これから注目してほしい。特に西山大はしっかり組んで向かっていき、わたしの大好きな柔道スタイルだ」と手放しで褒めちぎった。
 西山雄は来春から兄を追って筑波大に進学。「2人で五輪で絶対に金メダルを取る」が合言葉の西山兄弟。二人三脚で3年後のロンドン五輪へ向かって歩き出した。

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2009年12月16日のニュース