八百長疑惑報道訴訟…3960万円の支払い命令

[ 2009年12月16日 17:34 ]

 週刊現代の八百長疑惑報道で名誉を傷つけられたとして、横綱朝青龍ら現・元力士30人と日本相撲協会が、発行元の講談社(東京)と記事執筆者に約6億1千万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は16日、約3960万円の支払いを命じた。

 名誉棄損訴訟としては原告数が多く、約4290万円の賠償を命じた3月の一審東京地裁判決から約330万円減ったが、高額賠償が維持された。一審に続き記事取り消し広告の掲載も命じた。
 倉吉敬裁判長は、記事中で「八百長の中心人物」とされた朝青龍関への賠償額について「一審は高過ぎる」として1100万円から770万円に減額したほかは、原告全員への賠償を認めた一審判決をほぼ踏襲した。
 判決によると、講談社は週刊現代の2007年2月3日号から同17日号まで3週にわたり「横綱朝青龍の八百長を告発する」との記事などで、八百長があったかのような特集記事を連載した。

続きを表示

2009年12月16日のニュース