野口みずき初会見「欠場は正しかった」

[ 2008年10月12日 18:04 ]

 女子マラソンの野口みずき(シスメックス)が12日、藤田信之監督が主宰する陸上教室が開かれた新潟県佐渡市内で記者会見し、左太もも裏側の肉離れで欠場した北京五輪について「有力選手がリタイアしたり、自分が万全でも結果は良くなかったかもしれない」と、期待された連覇やメダル獲得に懐疑的な見方を示した。

 野口が会見したのは五輪欠場後初めて。五輪のレースは北海道でテレビ観戦したという。出場を断念した8月12日の時点では通常の2倍もかかる1キロ7分ペースでしか走れず、「出てもスタートしてすぐ途中棄権したと思う。選手生命を考えれば(欠場は)正しかった」と語った。
 過去に肉離れでマラソンを欠場した経験はなく「ショックが大きかった」とも述べた。欠場表明後、故障からの回復が遅れたが、水泳や筋力強化で体力を維持。10日にはジョギング再開の許可も出た。藤田監督は来秋の海外マラソンでの復帰を視野に入れており、野口は「まず元の状態に戻すことが目標」と意欲をのぞかせた。

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2008年10月12日のニュース