プロ2年目、20歳の若林がツアー初優勝

[ 2008年10月12日 16:38 ]

最終日、通算8アンダーでツアー初優勝した若林舞衣子。ウイニングパットを決めてガッツポーズ

 女子ゴルフツアーのSANKYOレディース最終日は12日、群馬・赤城CC(6453ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、首位と2打差の3位から出た若林舞衣子が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算8アンダーの208でツアー初優勝を果たした。プロ2年目の若林は20歳125日で、女子ツアーではアマ時代の宮里藍と海外招待選手を除き史上6番目の若さでの優勝となった。優勝賞金は1620万円。2日間単独トップだった茂木宏美は73と振るわず、李知姫(韓国)と並んで3打差の2位に終わった。前日2位の諸見里しのぶは79と崩れ、通算2オーバーの29位だった。

 ラウンド中はキャディーと雑談を交わし、白い歯をのぞかせた。「今週の目標は楽しむこと。真剣になって重い空気になるのが嫌だったから」。20歳の若林は緊張の優勝争いに屈せず、ツアー初勝利を手にした。
 序盤の1、4番でバーディーを奪い、首位の茂木にあっさり並んだ。だが、試練はここからだった。5番から連続ボギー。「またか、わたしはと思った」。前週の日本女子オープンで好位置につけながら3日目に80をたたき、一気に優勝争いから遠ざかった悪夢が脳裏をよぎったのも無理はないだろう。
 5月にはプレーオフで敗れ「勝負は最終日のバックナイン」と痛感した。この日は必死に気持ちを切り替え、9番から連続バーディーで単独首位へ。後半の9ホールは3バーディーでスコアを伸ばした。
 中学3年で日本ジュニアを勝ち、高校2年のときに世界ジュニアを制した若手有望株の1人だ。優勝後は昨夏合格のプロ同期、服部真夕らの祝福に笑顔で応えた。この優勝で目標だったツアー最終戦の国内四大大会出場権も得て「今季はもう1勝できたらいいな」。うれしそうに新しい目標を掲げた。

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2008年10月12日のニュース