16年五輪候補 東京は最高評価

[ 2008年6月5日 06:00 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は4日、アテネで開いた理事会で2016年夏季五輪開催地の第1次選考を行い、東京のほかにシカゴ(米国)、マドリード(スペイン)、リオデジャネイロ(ブラジル)の計4都市が通過した。ドーハ(カタール)、プラハ(チェコ)、バクー(アゼルバイジャン)が落選した。

 第1次選考は、1月に各都市が提出した「申請ファイル」をもとに行われ、中央区晴海に新設予定の五輪スタジアムを中心に半径8キロ以内にほとんどの競技施設が集まる「世界一コンパクトな五輪」を強調した東京の開催計画は、7都市で最も高い総合評価を受けた。
 一方、「アラブ圏の面目にかけて」と訴えたドーハは落選。アジア票を奪い合う可能性があっただけに、今後の招致活動でアジア票固めと、アフリカへの影響力が強い中国の協力も得られやすくなった。JOC幹部は「戦略的にIOC委員に働き掛けることが必要」と話し、今後は日本の弱点といわれるロビー活動に全力を傾ける意向だ。
 開催都市は来年10月2日のIOC総会(コペンハーゲン)でIOC委員の投票により決まる。

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2008年6月5日のニュース