工藤長女・遥加猛追撃で全国へ

[ 2008年6月5日 06:00 ]

高校女子5位タイで全国出場を決めた工藤

 スポニチ主催・平成20年度全国高校ゴルフ選手権東北大会の個人の部最終日は4日、山形県・新庄アーデンゴルフ倶楽部(高校男子7015ヤード、高校女子6040ヤード、ともにパー72)で行われ、女子の部は首位に9打差の19位で出たプロ野球・横浜の工藤公康投手(45)の長女・遥加(東北1年)がこの日の女子ベストスコアとなる72で回り、5位で全国大会出場を決めた。石田舞(東北3年)が通算2オーバー、146で逃げ切り、初優勝を果たした。男子の部は1打差2位スタートの芳賀貴之(黒川2年)が73で回り、通算2オーバー、146で今大会初優勝。女子はシードを除く上位8人、男子は上位13人が全国大会(8月8、9日、栃木・那須野ケ原CC、琵琶池GC)に出場する。

 初日はトップに9打差の19位だった工藤が、猛チャージで全国行きを決めた。「マジ、凄い!自分でもびっくりです。勝負強さはお父さんに似たんですかね」。中3から本格的にゴルフを始めて、わずか1年足らず。この日はパープレーで回ることを心がけ、狙い通り4バーディー、4ボギー。まさに親譲りの試合巧者ぶりだった。
 平日約5時間の全体練習後、寮に帰った後もゴルフ練習用の木製バットを500回振るのが日課。今大会は“横浜・工藤の娘”として注目されたが「そう言われるのは嫌です。ゴルフは自分で選んだ道だから、自分の力だけで評価されたい」とキッパリ。高校1年目の目標として「優勝して親を喜ばせること。大切にしてもらっているので恩返ししたいです」と、臆することなく全国制覇を掲げていた。

 <高校男子 芳賀が初V>前日首位の“ぽっちゃり王子”こと古田幸希(青森山田1年)と競り合った芳賀が今大会初優勝を飾った。終盤17、18番ホールで連続ボギーの古田とは対照的に、芳賀は両ホールともパーでしのぎ切った。1メートル71、78キロの古田に対し1メートル81、54キロのスレンダーな体格。「パターはあまりよくなかったけど、全体的にショットが安定していた。全国でも優勝したい」と笑顔を見せていた。

続きを表示

2008年6月5日のニュース