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西野監督“他力采配”選手たちはどう見たか――「この世界は結果」「目標達成のために」

[ 2018年6月29日 13:20 ]

W杯1次リーグH組   日本0―1ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

<日本・ポーランド>後半、交代出場する前に長谷部に指示を出す西野監督(右)(撮影・西海健太郎)
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 W杯1次リーグH組最終戦でポーランドに0―1で敗れながらも、フェアプレーポイント差で2大会ぶりとなる決勝トーナメント進出を果たした日本。0―1の後半37分、西野監督はMF長谷部を投入すると攻撃を止めるよう指示し、選手は後方でボール回しを続けて時間を稼いだ。同時進行していた試合で、コロンビアがセネガルにリードを奪ったことを受けての判断だったが、この戦術には賛否が分かれている。ピッチで戦った、あるいはベンチで見守った選手の心境はどうだったのか。

 自らが“安全策”のスイッチ役だった長谷部は「この世界は結果なので、もちろん様々な議論はあると思うが、これはしっかりと自分たちが勝ち取った結果として受け止めたい」と結果的に決勝トーナメント進出を決めたことを強調。MF柴崎は「僕はそんなにやりにくさを感じなかった。そこは割り切って」と観客のブーイングは気にならなかったとし、「もちろん良い試合をしたとは思わないですけど、最終的な目標、1次リーグを突破するという目標を達成するために重要なプレーだったので」と話した。

 DF吉田は「一つの目標であった予選突破は喜ばしいけれど、今日の試合にはまったく満足できない」とし、「見ている方はもちろん納得いかないだろうし、ファンに申し訳ない気持ちはある」。日本がリスクを犯して1点を取りにいくより、コロンビアが逃げ切ることに賭けた指揮官の“戦術”は、選手にとっては現実を突き付けられた格好となったが、出場機会がなかったMF本田は「出た選手はすごく酷な部分がある」と同情しながらも、「非常にポジティブな結果。試合だけじゃなくて予選を通じてそう思う」と前向きにとらえていた。

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2018年6月29日のニュース