【中田浩二　視点】最後の15分は仕方ない…マーク確認不足で失点　選手交代後の守備に課題

Ｗ杯１次リーグＨ組   日本０―１ポーランド （ 2018年6月28日    ボルゴグラード ）

セットプレーから失点した日本（撮影・西尾　大助）
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　結果が一番なので、最後の１５分間は仕方がない。長谷部が交代出場してベンチからの指示を伝え、決勝トーナメントに進出することを優先した。

　失点した場面はＦＫからだが、マンツーマンマークなのにベドナレクを簡単にフリーにしてしまった。相手も特別なことをしてきたわけではないし、セットプレーは警戒していたはずだが、日本が選手交代する中でマークの確認ができていなかったということだろう。

　この試合はスタメンを６人入れ替えたが、これまで出場していない選手のモチベーションと、暑さなどの選手のコンディションを見てのことだろう。武藤と岡崎を使って前線からボールを追っていき、守備を考えて右ＭＦに酒井高を入れ、全体的に守備を重視した布陣だった。フレッシュな選手を起用し、０―０で終えられればいいという狙いだった。

　ただ、ここまで選手もシステムもかえてしまうとリスクがある。守備は全体的に悪くなかったが、攻撃はなかなかスイッチが入らなかった。失点した後もカウンターで攻められるなど、次へ向けて課題も残った。（元日本代表ＤＦ）