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清水 残留決定も社長が異例の謝罪声明「フロントも含めた力が不足していた」

[ 2017年12月2日 21:44 ]

 明治安田生命J1リーグは2日、今季最終戦となる第34節の9試合が各地で行われ、J1復帰1年目の清水は最終節で14位に滑り込み、残留を果たした。

 前節16位の甲府がスコアレスドロー寸前の後半51分にリンスがゴールを決めて6試合ぶりの勝利。同15位の清水が引き分け以下に終われば甲府が逆転残留して清水がJ2降格となるところだったが、清水は3―1で神戸に逆転勝利を収めて残留を決めた。

 だが、1桁順位を目標にしながら最終節でようやく決まった残留に手放しで喜べず、試合後に更新されたクラブの公式サイトでは左伴繁雄社長(62)の名前で書かれた長文の声明文でJ1残留を報告しつつ「ご期待に添えるだけの結果をお見せすることができなかったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 左伴社長は「今季途中に、怪我の抑止と早期復帰を目的としてメディカル部門の増強などの対策を講じましたが、残念ながら怪我の多いスポーツとは言え、最後までフルメンバーで戦うことは、ままなりませんでした」と説明したうえで「一方、怪我だけでなくJ1で戦うだけの力が備わっていなかったと認めざるを得ません。それはJ1チームの隙を見逃さないしたたかさや決めきる力はJ2の比ではなく、それに対応した練習、ゲームマネジメント等、総合的なチーム力、加えてフロントも含めた力が不足していたと真摯に受け止めております」と自戒を込めて断言。来季に向け「伝統と歴史ある清水エスパルスの復権を目指し、今季舐めた辛酸を反骨心に変え、一年間を戦い抜く戦力、精神力を磨き上げて参ります」とつづっている。

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2017年12月2日のニュース