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香川 トップ下へのこだわり捨てた インサイドハーフ「本職」に意欲

[ 2017年10月11日 14:47 ]

搭乗口に向かう香川
Photo By スポニチ

 日本代表MF香川真司(28=ドルトムント)がインサイドハーフを「本職」にする意欲を示した。3―3で引き分けたハイチ戦から一夜明けた11日、所属クラブに戻るために渡欧。出発前の成田空港で取材に応じ「トップ下にはトップ下の良さがあるが、今の僕たちのサッカーでは4―3―3の方がバランスはとれてる」と語った。

 トップ下を置く4―2―3―1布陣ではなく、アンカーを配置する4―3―3(4―1―4―1)布陣を支持。ハリルホジッチ監督が掲げる脱ポゼッション、堅守速攻のスタイルを確立するために、慣れ親しんだトップ下へのこだわりを捨てた。

 6日のニュージーランド戦はトップ下で先発するもノーゴール。ハイチ戦は後半14分から左インサイドハーフで途中出場して試合終了間際に同点弾を決めた。「乾が外から中にドリブルで入ってきた時に相手はつけていなかった。自分がトップ下に入れば良さもあるが(乾とポジションが)被ってしまうこともあった」。パスによる連動性よりも両サイドのドリブルを生かす現在のチームでは、トップ下を置かない方が攻撃がスムーズに循環すると感じたという。

 今季は所属するドルトムントでもインサイドハーフに入ることが多い。トップ下に比べて守備への比重が高まるため、ディフェンス面に対する意識も上がっている。ハイチ戦後には失点場面を編集した映像を何度もチェック。「1、2失点目はあきらかに自分たちのミス。ポジショニングに関しても相手のFWが強烈だった分、センターバックとボランチの間が空いてしまった」と守備面の課題を重点的に洗い出した。

 もちろん、ポジションを1列下げてもゴールへのこだわりが変わることはない。都内から成田空港への車移動中にはW杯南米予選のエクアドル―アルゼンチン戦を動画観戦。メッシのハットトリックに目を奪われ「やっぱりスーパースターは違うな、と刺激を受けました」と語った。渡欧前には大好物のうどんを食して機上の人となった。

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2017年10月11日のニュース