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杉本、人生変える代表初ゴール 待望初スタメン、次はないと覚悟決め左足ボレー

[ 2017年10月11日 05:40 ]

国際親善試合   日本3―3ハイチ ( 2017年10月10日    日産ス )

前半17分、左足で代表初ゴールを決めた杉本
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 有言実行の“1発”回答だった。「どう見ても…たまたまでしょう」と杉本は苦笑いを浮かべつつ「でも、あそこで決めるか決めないかでは違う。どんな得点でも結果が出たのは良かった」。最低限の仕事に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 1―0の前半17分だった。GKがはじいたボールに反応し、左足ボレー。ミートはしなかったが叩きつけられたシュートはDFの頭を越えてネットを揺らした。A代表3試合目にして初得点。端正なマスクがほころんだ。

 「これまでは最初から出ていないんで。先発で出られれば、またちょっと違う」。前日初スタメンを前に奮い立った。結果を残さなければ、次のチャンスはない――。だが、自らの結果を追い求めるとともに、チームを機能させることにも腐心した。前半7分にはゴール前からあえて遠ざかってボールを受け、先制点を演出。2得点に絡んだ。

(ロンドンでも/逆転五輪代表/) 覚悟を決めたときの杉本は強い。ロンドン五輪を控えた12年。当時C大阪では出番が与えられず、もんもんとした日々が流れた。さらに1クラブ3選手までの制限もあり、チームには清武と山口、扇原(現横浜)の関塚ジャパンのレギュラー3人が在籍していた。いちるの望みにかけて、3月下旬にJ2東京Vへ期限付き移籍。そしてリーグ18試合5得点を挙げ、逆転で五輪代表の座を射止めた。

 「もう2、3点は取れたし、全く満足はできない。チームも勝利できなかったし、悔しい。今のままではW杯に出られても、ただ出るだけ。レベルを上げていかないといけない」。目指すゴールは親善試合での得点ではない。来年6月のロシアのピッチだ。

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