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【佐々木則夫氏の視点】キープ力磨けば武器「サイドのスペシャリスト育成急げ」

[ 2016年6月7日 10:15 ]

<日本・米国>後半、2点目のゴールを決められ、さえない表情の日本イレブン

米国遠征・国際親善試合 日本―米国

(6月5日 米クリーブランド)
 選手個々の可能性を試す遠征だが、第1戦より米国のコンディションが良く、守備の組み立てや攻撃など、日本の戦いを検証するためにはいい試合だった。

 サイドバックはあまりいい形がつくれなかった。川村はセンターバックが適正で、やはりサイドで起点をつくれるスペシャリストを育てた方がいい。FW菅沢は2列目の岩渕を生かすプレーは一度だけだった。もう少しキープ力を磨けば日本の武器になる。中盤は細かくパスをつないでいたが、これは阪口と中里のスタイル。米国の守備が堅く、細かいパスだけでは簡単に崩せない時にはサイドチェンジを加える必要がある。これも今後の参考になる。

 GK山根はこれまでになく安定していた。高さやDFの裏に出てくる相手に対しての予測、前に出る勇気を兼ね備えている。高さは魅力だし、大きなGKがいると、相手もシュートミスすることがある。幅広くクロスにも対応していたし、自信になったはず。この試合をきっかけに体だけでなく大きく進化してほしい。

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2016年6月7日のニュース