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浅野、PKで代表初得点!指揮官は宇佐美指名も「決めにいくのがFW」

[ 2016年6月4日 06:20 ]

<日本・ブルガリア>代表初ゴールを決めた浅野

キリン杯・準決勝 日本7―2ブルガリア

(6月3日 豊田ス)
 ストライカーの執念が周囲を動かした。4点リードの後半42分だ。自らが得たPKで、浅野はボールを離さなかった。

 「あそこで譲っているようでは点取り屋としてはまだまだ。チャンスがあれば、決めにいくのがFW。蹴りたい思いがあった」

 ハリルホジッチ監督は宇佐美を指名したが、浅野はペナルティースポットから動こうとしなかった。ピッチだけではなくベンチの選手も「浅野、いけ」と後押し。ついには指揮官も「褒賞をあげようと思いました」とGOサインを出した。ゴール右に、リオ世代では一番乗りとなるA代表初ゴールを挙げた。

 1月のU―23アジア選手権決勝の韓国戦では決勝点を含む2得点。優勝の立役者となったが、シーズン開幕後は左足足底筋膜炎などケガに苦しんだ。約1カ月半の離脱。それを逆に糧とした。ほぼ毎日、約2時間の居残り練習で体幹を強化。一回り成長して帰ってきた。得点後は代名詞の“ジャガーポーズ”で喜びを爆発させ、スタンドで見守る母・都姉子さんに最高の笑顔を贈った。

 独1部アウクスブルクなど複数の欧州クラブから注目を集める中、初めて欧州組とプレーして課題も見つかった。「もっと推進力を出さないといけない。動かないといけなかった」。右FWでプレーしたが、なかなか効果的にボールを引き出す動きができなかった。だが貪欲な21歳にとっては、それも収穫。8月にはリオ五輪本大会が控える。大舞台を前に、得点と今後の改善点を発見できたことは、さらなる飛躍のキッカケになる。

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