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長友、愛梨の前で“愛のアモーレクロス” 香川弾をアシスト

[ 2016年6月4日 05:30 ]

<日本・ブルガリア>平愛梨に向かって手を振る長友は吉田(右)岡崎(左)らに冷やかされる

キリン杯・準決勝 日本7―2ブルガリア

(6月3日 豊田ス)
 まさに「アモーレ劇場」と化した。2日にタレントの平愛梨(31)に“公開プロポーズ”を行ったサッカー日本代表のDF長友佑都(29=インテル・ミラノ)が、前半27分に2点目をアシスト。自身が「アモーレ」(イタリア語で愛する人)と呼ぶハニーが見守る中、必殺クロスで、過去5戦未勝利だった強豪ブルガリアを粉砕した。試合後はサポーターやチームメートからも「アモーレ」の声が飛び交うなど、周囲から盛大な祝福を受けた。

 愛の“アモーレクロス”をさく裂させた。1―0の前半27分。柏木のロングボールを左サイド奥深くで受けると、「昨日の練習でもやっていた」と早いタイミングで左足を振り抜き、ファーサイドにいた香川の頭に合わせた。

 3月29日のW杯アジア2次予選のシリア戦に続く2戦連続アシスト。香川とは親友で、試合後も「プライベートでも仲が良い。分かり合っている。つらいときも乗り越えてきた」と連日の“アモーレ宣言”。だが、次の瞬間「アモーレはただ一人ですけどね」と周囲の爆笑を誘った。

 試合中も祝福ムード一色。スタンドの子供たちからも「アモーレ」と声援が飛んだ。「めっちゃ聞こえていた。心の中では笑ってたけど、試合だから真剣にやりました」。2日に「真剣にお付き合いしています。大切な人。“アモーレ”ですね。イタリア語で愛する人という意味です。僕は結婚したいです」と平に“公開プロポーズ”。結婚は秒読み段階だ。

 交際に発展したのは約1年前。交際後の8月には所属するインテル・ミラノで定位置を失うなど当時は厳しい状況だった。それでも前向きに練習に取り組み、昨年10月にはレギュラーを奪回。「僕がレギュラーを取り戻すとは誰も思っていなかったと思う。インテリスタ(インテルサポーター)のおいっ子ぐらいかな」と語っていたが、平の存在が支えになっていたことは間違いない。この日はその平が妹でモデルの祐奈、2人のキューピッド役となったタレントの三瓶と観戦。「名古屋までわざわざ来てくれた。勝利を届けたかった」と笑顔で振り返った。

 試合後もまさにアモーレ祭り。インタビューでは解説の中山雅史(JFLアスルクラロ沼津)から「アモーレが見てましたね」といじられた。サポーターからは「ヒュー」と祝福され、ロッカールームでは妻が観戦に訪れていた吉田から「俺のアモーレも来ていた」と言われたという。

 もちろんプレー面でも魅せた。ハリルホジッチ監督から「クロスのバリエーションを増やせ」と厳命され、最近はインサイドキックに加え、インステップの強い高速クロスをひそかに特訓していた。シリア戦の後半ロスタイムに原口の得点を演出したクロスは、まさにその“新クロス”だった。

 「自分を表現できる良い場所」。08年5月24日にA代表デビューを飾った地で、長友が公私ともにその絶好調ぶりを見せつけた。

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