×

【中田浩二の視点】光った浅野の思い切りの良さ ミス絡みの失点は命取り

[ 2016年6月4日 09:33 ]

<日本・ブルガリア>代表初ゴールを決めた浅野

キリン杯・準決勝 日本7―2ブルガリア

(6月3日 豊田ス)
 この2試合のテーマはチームの底上げで、9月から始まるW杯最終予選へ向けて、ここまで積み上げてきたものにプラスアルファすること。本田がスタメンを外れたが、W杯予選でもあり得ることだ。

 代役で右サイドに入った小林悠はまずまずだった。守備ラインの裏を狙う意識は高く、守備も良かった。外から中に走って、酒井宏がオーバーラップするスペースをつくる動きも効果的だった。ただ、裏へ走った時にボールを引き出すタイミングなどはまだまだ。そのあたりができれば左サイドの清武とはタイプが違うだけに、いいオプションになる。PKを獲得し、自分で決めた浅野は思い切りの良さが光った。後半からスピードのある選手が出てくるとDFは嫌なもの。戦力になることを示した。

 本田が出なくても清武や柏木がいい動きをしていたし、流動的に戦えていた。前から攻撃を仕掛けていけたのも良かった。ただ、点差があったとはいえ後半のミス絡みの2失点はW杯予選では命取りになりかねないだけに、反省材料だ。(元日本代表DF)

続きを表示

2016年6月4日のニュース