ＦＷ宇佐美、逆襲時！負傷の香川と交代で魅せた天性の素質

＜　日本・ブルガリア＞後半１２分、ゴールを決めてドヤ顔の宇佐美

キリン杯・準決勝 ボスニア２―２デンマーク

（6月3日 豊田ス）
　ライバルの活躍をベンチで観てるだけでは体に悪い。前半４４分、負傷した香川と交代で宇佐美がピッチへ向かう時、すでにリードは５点。それでも、天性のストライカーは結果にこだわった。

　後半１２分、最高に輝く瞬間は訪れる。右サイドから酒井宏がクロス。ゴール前の密集の頭上を越え、ボールはファーサイドで好機を待つ“狼”の前に来た。ワンバウンドを胸トラップ、そして右足シュート。昨年１０月８日のシリア戦以来となるＡマッチ３点目が、勢いよくゴールネットを揺らした。

　壁を破れそうで破れない。ハリルジャパン発足後、Ａ代表の定着した宇佐美も、今季はもどかしいシーズンを過ごしている。Ｇ大阪では、今季リーグ戦で１３試合に出場し、わずか２得点。長いスランプに陥っている。いざ、反攻のとき。宇佐美が逆襲する時が来た。