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ベテラン遠藤が今季初FK決めた!G大阪がナビスコ連覇王手

[ 2015年10月12日 05:30 ]

<G大阪・新潟>後半12分、遠藤は直接FKを決め、先制ゴールを奪う

ナビスコ杯 準決勝第2戦 G大阪2―0新潟

(10月11日 万博)
 第1戦を1―2で落としていたG大阪はホームで新潟を2―0で撃破。2戦合計3―2と逆転し、優勝した昨年に続いて決勝に進出した。後半12分に元日本代表MF遠藤保仁(35)が直接FKを決めて先制し、終了間際にも加点した。決勝は31日に埼玉で行われる。

 これぞベテランの味だった。G大阪は決めるべき人が決めて連覇へ王手をかけた。0―0で迎えた後半12分、MF倉田がドリブルで仕掛けて相手DFに倒され、ゴールほぼ正面、約22メートルの位置でFKを得た。蹴るのはもちろん遠藤だ。右足で放ったシュートは壁を越えGKの手に触れながらゴール左に吸い込まれた。

 「打てるコースを決めていた。壁をしっかりと越えていった。イメージ通りではなかった。もう少し際どいコース狙っていたが、先制点が欲しかったのでうれしかった」

 実はこれが今季リーグ戦も通じて初のFK弾。直接FKによるJ1通算得点で中村(横浜)に次ぐ歴代2位の17点を挙げている名手も、今季はバーにはじかれたり、GKに阻まれたりとなかなかゴールネットを揺らすことができずにいた。だが、1―0または2点差以上の勝利が必要だった試合で、ようやく本領発揮。「キッカーをやらせてもらっているからセットプレーでもう少しゴールを獲りたい」と執念の一撃で決勝への道を切り開いた。

 チーム一丸でつかんだ勝利だ。7日のアウェー戦では日本代表勢4人に加えて、遠征の疲労を考慮され遠藤も含めて8人が欠場。残った選手がしっかりと戦い、アウェーゴールを決めて1―2と善戦したことが生きた。

 長谷川監督も「素晴らしい縦回転のボール。今シーズン初で待ちに待ったゴール。こういう時に決める。さすが持っていると思います」とベテランの働きを絶賛した。

 17日にJ1浦和戦、21日は広州恒大(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ準決勝第2戦と厳しい日程が続く。「1つでも多くタイトルを狙いたい」と遠藤。勝負強さを取り戻した昨年の3冠王者の進撃が始まった。

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