×

鳥栖の新星に注目!U22鎌田 五輪出場で“本田の道”進む

[ 2015年8月24日 05:30 ]

<U―22練習>手倉森監督から指示を受ける鎌田(右から2人目)

 16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―22日本代表が23日、京都市の東山高でJ1所属の15選手を集めて合宿をスタートさせた。初招集のFW鎌田大地(19=鳥栖)は今合宿でアピールして手倉森ジャパン定着を目指す。G大阪ジュニアユースの先輩でもある日本代表MF本田圭佑(29=ACミラン)と同じくユース昇格を逃し、高校の部活を経てプロ入り。そして五輪出場へ、同じ道を突き進む。

【U―22京都合宿メンバー】

 母校のピッチで初めて鎌田が日本代表の練習着に身を包んだ。22日の横浜戦にフル出場したため、軽めの調整だったが「代表として(母校に)戻ってこられたのはうれしい。メンバーに入れるようにやっていきたい」と、代表定着への思いを語った。練習で、そして26日のJ2京都との練習試合でのアピールを誓う。

 東山高を卒業して今季、鳥栖に入団した。新人ながら第2ステージは全8試合に出場して2得点。通算3得点と存在感を示している。16日の山形戦では視察に訪れた手倉森監督の前で得点し、代表候補入りを果たした。本職は絶妙なスルーパスも出せるトップ下だが、ボランチ、FWもこなす。今合宿は「アタッカーの素質は十分にある」(手倉森監督)と、FWとして招集され「攻撃の選手なので結果を出したい」と意気込んでいる。

 G大阪のユース昇格を逃して高校卒業後、即プロへと進んだのはACミランのFW本田と同じ。その先輩も08年北京五輪に出場し、その後、A代表に定着した。具体的に目標とする選手はいないと言う鎌田だが「(本田は)フィジカルが強い。海外でやっている選手たちは凄い。追いつけるようにしたい」。同じポジションでプレーする先輩の後を追う。

 東山高の福重良一監督(44)と、練習後に再会した。恩師は「プロに入る時に“早く代表に入らないといけないぞ”と言った。初めて代表に呼んでもらってアピールする場が慣れ親しんだ場。彼は“持っている”のかな」と、図らずも本田がよく使うフレーズを用いて教え子に期待した。全国レベルで結果が出せず高校生活を「悔しさしかない」という鎌田だが、この場所からブラジル行きへの足がかりを得る。

 ◇鎌田 大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日生まれ、愛媛県出身の19歳。小学1年でサッカーを始め、中学時代はG大阪のジュニアユースに所属。京都・東山高では1年時に全国高校総体に出場したが、1回戦で敗退。利き足は右。1メートル80、72キロ。

続きを表示

2015年8月24日のニュース