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アギーレの反省生かし…日本協会 徹底的にハリル監督身辺調査

[ 2015年3月13日 05:30 ]

日本へ向かうためパリの空港に到着し報道陣に囲まれるハリルホジッチ氏

 日本協会は12日、日本代表の新監督にボスニア・ヘルツェゴビナ出身のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)が就任することを正式発表した。都内で理事会を開き承認した。18年W杯ロシア大会を見据えたオプション付きの2年契約で、推定年俸は200万ユーロ(約2億5800万円)。13日に来日して会見を開く。既に就労ビザも取得し、27日の親善試合チュニジア戦(大銀ド)で初采配を振る。

 理事会後に会見を開いた霜田技術委員長は「(ハリルホジッチ新監督は)日本はまだまだ伸びると言ってくれた。真面目さ、勤勉さ、手を抜かずに戦うことを非常に要求する監督で“勝利のために完璧主義者でありたい”と言っている。厳しい監督だが日本人のクオリティーを理解して日本の武器を増やしてくれると思う」と期待した。

 八百長疑惑の告発受理を受け、2月3日にアギーレ前監督を解任。その反省を生かして今回は身辺調査を徹底した。原専務理事は「内部でも調べ、外部機関にも依頼してチェックしてもらった。その上で問題ないとなりました」と説明。既に就労ビザも発行済みで、霜田技術委員長は「27日の試合は間に合います」と、27日の親善試合チュニジア戦で初采配を振ることも明言した。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身だが、フランス国籍を取得しており、指導などもフランス語で行われる。

 午後2時に始まった理事会の冒頭で就任が承認されると、日本協会はすぐにフランスにいるハリルホジッチ新監督に連絡を入れた。新指揮官は承認の約7時間後に飛行機に乗り込み、13日に来日。都内で就任会見に臨み、14日にはJリーグを視察する可能性が高い。アギーレ前監督の電撃解任から37日。コートジボワール、アルジェリアでW杯出場権を獲得した名将のもと、新体制がいよいよ船出する。

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2015年3月13日のニュース