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アギーレ後任監督 W杯&CL経験者優先「5人前後」絞った

[ 2015年2月7日 05:30 ]

アギーレ監督後任リストの上位にいると目されているパウロ・ベント氏(AP)

 日本サッカー協会は6日、東京都文京区のJFAハウスで臨時技術委員会を開き、八百長疑惑の告発受理を受けて解任した日本代表のハビエル・アギーレ前監督(56)の後任の選定作業に入った。優先順位の高い条件としてW杯経験に加え、欧州CLでの采配経験が入っていることが判明。5人前後まで絞り込みは進み、今後は本格的な調査をスタートする。

 午前11時から開かれた臨時技術委員会。陣頭指揮を執る霜田正浩技術委員長をはじめ、久米一正氏(名古屋GM)、鈴木満氏(鹿島常務取締役強化部長)ら6人が集まり、後任候補の人選をスタートした。10人前後のリストから5人程度まで絞り込み、霜田技術委員長は「5人ぐらいです。日本人はいません」と明言。今後は2億円強の年俸を準備して、リストに残った候補者の本格的な調査をスタートする。

 関係者によると、ガイドラインには15程度の条件が記されている。その中で優先順位の高い項目として、選手または監督でW杯経験があることに加え、欧州CLでの采配経験が重視されていることが判明。現在フリーで条件に当てはまり、リストの上位にいると目されるのが、14年W杯ブラジル大会でポルトガル代表を指揮したパウロ・ベント氏だ。05~09年のスポルティング監督時代に欧州CL采配経験があり、推定年俸も2億2000万円と予算内に収まる。その他の候補には前イタリア代表監督のプランデッリ氏、前ゼニト(ロシア)監督のスパレッティ氏、元オランダ代表監督のファンマルバイク氏らが考えられる。

 霜田技術委員長は「いろいろな知識を持ち、クラブの指導歴、代表監督歴の経験を伝えてもらいたい。日本のサッカーをリスペクトして強くしようと思ってくれる人を選びたい」と語った。鹿島でリーグ3連覇を達成したオリヴェイラ氏(現パルメイラス監督)も候補に残っているとみられる。水面下では前甲府監督の城福氏と接触したが、世界舞台での経験値などを踏まえて現時点でのリストから外れた。

 次の国際Aマッチとなる3月27日の親善試合チュニジア戦(大分)までの新監督決定が目標。既に優先順位をつけているが、霜田技術委員長は「私どもがこの方が良いと思っても向こうがどう思っているかは分からない。勝手につけた優先順位なので交渉の中で入れ替わる可能性はある。一つ一つ丁寧に交渉する必要がある。いい仕事をしてもらうためにJリーグを開幕から見てほしい。それが理想。時間との闘いは常にある。時間がなくてもやらないといけない」と力を込めた。早ければ来週中にも日本をたち、本格交渉をスタートさせたい意向。本命を決める最終選定を急ピッチで進める。

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