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3月親善試合 J監督で代行も…選定難航した場合の緊急措置

[ 2015年2月7日 05:35 ]

アギーレ監督後任選びが難航した際、代行監督として有力視されるG大阪の長谷川健太監督

 現職のJクラブ監督が3月の親善試合で日本代表監督を“代行”する可能性が6日、浮上した。6日の臨時技術委員会で後任選定の絞り込みに入った日本協会の霜田技術委員長は「3月の試合にはできるだけ間に合うように努力したいです」と話す。もちろん新監督による新体制を目指すことが大前提だが、契約交渉の長期化、就労ビザの取得に長時間を要した場合には、ウルトラCプランが発動される見通しだ。

 日本協会関係者は「(新監督の)契約が間に合わなかった場合、Jの監督が監督を代行する可能性もある」と明かした。本来なら手倉森コーチの“昇格”がスムーズだが、3月27~31日にはU―22代表監督としてリオデジャネイロ五輪アジア1次予選(マレーシア)に臨むため不可能。リーグが中断期間に入るJ1クラブなら支障は少ない。

 有力候補は昨季J1で3冠を達成したG大阪の長谷川健太監督だ。経験、実績はもちろん、G大阪はACL出場のため3月に予定されているナビスコ杯予選リーグ出場も免除、日程面でも問題はない。この日、強化担当者会議でも、あらためて現職のJクラブ監督には新監督の就任をオファーしない方針を確認しており、実現しても期間限定の緊急登板となる。

 現時点で技術委員会が挙げた新監督のリスト5人に日本人の名はなかった。一方で、霜田技術委員長は「世界でも戦える日本人の指導者もつくっていきたい。経験もしてほしい」とも話す。実は現職のクラブ監督が代表チームの監督を務めることは海外でも例がある。一時的とはいえ指揮官が拘束されるクラブ側が反発する可能性もゼロではないが、あくまで緊急措置。日本人指導者にはかけがえのない経験を得る画期的なプランになりそうだ。

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2015年2月7日のニュース