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ザック監督、3―4―3封印を明言「完成には時間が足りなかった」

[ 2014年6月11日 05:31 ]

会見で抱負を語るザッケローニ監督

 サッカー日本代表のザッケローニ監督が10日にイトゥで会見を行い、W杯では自身の代名詞でもある「3―4―3」の封印を明言した。

 就任から4年、習得に向け多くの時間を費やしてきたが「完成には時間が足りなかった。複数のシステムを使いこなすことができるが、大きく変えることはない。このチームには4―2―3―1が適している」と話した。

 ACミラン、ウディネーゼ監督時代に重用してきた。それでも「哲学は持ってしかるべきだが、選手に強要はできない」と考えを新たにした。11日からは打倒コートジボワールに向け、敵の長所、短所を分析し選手に落とし込む作業に入る。高さ約4メートルの壁に囲まれたイトゥの練習場だが、一部はさらに黄色いシートで覆った。約500メートル先の民家からものぞけないよう徹底された「ザックのカーテン」。そんな中、総仕上げに入る。

 指揮官はこの日の練習は急きょオフに設定。自身が会見を開き、取材の矢面に立つことで選手の負担を軽減。心身とも最高の状態でW杯に臨めるよう“最後のプレゼント”を贈った。既にW杯後は勇退することで日本協会と合意済みだが、去就に関しては「それは大会後に話せばいい」。W杯に向けた準備は最終局面に突入した。

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