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コートジボワール代表スカウトに聞く…日本代表、最警戒は山口

[ 2014年6月11日 11:45 ]

独占取材に応じたコートジボワール代表のスカウティング担当ロジャー・ババトゥ氏

 コートジボワール代表で対戦相手を分析するスカウティング担当のロジャー・ババトゥ氏(35)が9日(日本時間10日)、スポニチ本紙の独占取材に応じ、14日(同15日)のW杯1次リーグ初戦で対戦する日本代表の要注意人物にMF山口蛍(23=C大阪)の名前を挙げた。

 バーミンガム(現イングランド2部)などで活躍した同氏は2年前に現役を引退。本大会に向けた分析を続け、日本に関しても2日のコスタリカ戦、6日のザンビア戦をスタジアムで視察。さらにDVDなどで「20試合以上見ている」という。そのババトゥ氏がザックジャパンで真っ先に挙げた名前が、A代表で頭角を現したばかりのボランチ山口だった。

 まず「山口は運動量が豊富で素晴らしい選手だ」と能力を絶賛。さらに着目したのが、相手の攻撃の芽を摘む的確なポジショニングだった。「ピンチをいち早く察してカバリングしている」。その上で同氏は「いかに彼を引っ張り出して、バイタルエリアを有効に使えるかが我々にとっては大きなポイントとなる」と強調した。その情報を伝え聞いたためなのか、非公開で行った9日の戦術練習でラムーシ監督は、トップ下のヤヤ・トゥーレがバイタルエリアでボールを受け、両サイドのアタッカーにボールを配給する形を何度も繰り返し確認していた。

 また同氏は日本の攻撃のキーマンとして香川を挙げた。「本田はインテリジェンスのあるプレーをしている。でも、それほど状態が上がっていないようだから攻撃陣で警戒すべき選手はスピードのある香川」と指摘。「エレファンツ」と呼ばれるアフリカ屈指の強豪が、1次リーグ突破の鍵を握る日本との初戦に向けて着々と準備を進めている。

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2014年6月11日のニュース