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日本政府が治安説明会 W杯観戦客の被害防げ

[ 2014年5月29日 09:33 ]

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会開幕を間近に控え、観戦客の玄関口となる最大都市サンパウロの日本総領事館は28日、現地旅行会社を対象に治安情勢の説明会を開き「日本人の被害者を一人も出さないことが目標だが、もし襲われても絶対に抵抗しないよう(観戦客に)伝えてほしい」と呼び掛けた。

 ブラジルの治安は劣悪で、強盗に抵抗して拳銃を発砲され、死傷者が出る事件が後を絶たない。日本外務省は日本代表が1次リーグを戦う3都市に臨時事務所などを置き、24時間態勢で強盗被害の対応などに当たる。

 総領事館の邦人保護担当領事は「今年だけで約10件の日本人の強盗被害があった。ほとんどがスマートフォンの被害で、乗車中でも襲われる」と指摘した。

 旅行会社側からは、航空便の頻繁な時間変更や、開幕直前の北東部ナタルの空港移転による観戦客への影響を懸念する声が上がった。(共同)

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2014年5月29日のニュース