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G大阪 宇佐美が22歳バースデー弾 降格圏脱出!!

[ 2014年5月7日 05:30 ]

<G大阪・徳島>前半37分、先制ゴールを決め西野(左)大森(右)に祝福されるG大阪・宇佐美

Jリーグ第12節 G大阪3―0徳島

(5月6日 万博)
 “持ってる”エースが窮地を救った。大ケガを克服し、今季初めて先発出場したG大阪のFW宇佐美のバースデーゴールなどで、G大阪が最下位の徳島に完勝。連敗を3でストップし降格圏を脱出した。

 相手守備に手こずり無得点で迎えた前半37分。DF藤春のクロスを右足で合わせたボールが相手DFに当たり、ゴールに吸い込まれる。22歳の誕生日に、J1では11年7月13日の神戸戦以来となる1028日ぶりのゴール。「多少ラッキーでした。相手に当たって大事な先制点になるあたり、持ってるなと思います」と笑顔をはじけさせた。

 2月19日の練習中に悪夢に負傷し、左腓骨筋腱脱臼で全治8週間と診断された。手術後3週間は左足を地につくことができず、車いすと松葉杖で生活。それでも、初めての大けがを無駄にしないと誓った。「意味なくケガはしない。何かしら問題がある」。体のメカニズムを勉強し、弱っていた部分の筋力を鍛えた。「体も大きくなったでしょ?」と前向きにとらえた。早期復活を目指し、繊細な感覚を取り戻すためリハビリではボールに触れるメニューを多く取り入れた。先月26日の実戦復帰後もオフ返上でトレーニング。積み重ねてきた努力は復帰4戦目で実を結んだ。

 誕生日は蘭夫人との結婚記念日でもある。節目に強い男は「イベントのときは取ってきた」と胸を張ったものの「まだ満足できない。自己採点は50点」と表情を引き締めた。自覚十分のエースが、西の名門を引っ張っていく。

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