×

C大阪 5バック守備固め裏目…5失点 柿谷見せ場なし

[ 2014年5月7日 05:30 ]

<C大阪・広州恒大>前半、相手DFに倒される柿谷

ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 C大阪1―5広州恒大

(5月6日 大阪長居スタジアム)
 C大阪は6日、ホームで広州恒大と対戦し、1―5で大敗した。1点を追う前半30分に日本代表候補MF長谷川アーリアジャスール(25)のゴールで一度は追いついたが、その後に守備が崩壊。13日の敵地での第2戦を前に、早くも8強進出が厳しくなった。W杯メンバー入りを目指すFW柿谷曜一朗(24)、MF山口蛍(23)らも視察した日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(61)にアピールすることができなかった。

 見るのもつらくなるような惨敗。「結果が全て。恥ずかしいし、情けない」。エース柿谷の言葉が全てを表していた。

 前半22分に先制点を献上しながら、序盤は互角の攻防を繰り広げる。同30分には日本代表FW柿谷、ウルグアイ代表FWフォルランとつなぎ、最後は長谷川が沈め一時は同点にする。だが、同34分にPKから再びリードを奪われると、その後は失点を繰り返すばかり。1―5という結果に日本代表MF山口は「自分たちで崩したゲームだった」と肩を落とした。

 前線に強力な助っ人トリオを擁する昨年王者に対して、ポポヴィッチ監督の策は空転した。不動のボランチである山口を右ウイングバックで起用。同サイドのFWムリキに注意を払い、守備時は5バックでブロックを形成した。だが、先制点の場面では中央にポジションを移したムリキに1本のスルーパスで抜け出されるなど、強固にしたはずの最終ラインは簡単に崩壊。5失点以上を喫するのは、11年9月のACL全北現代戦での6失点以来となった。

 途中出場の日本代表候補FW南野が「球際や気持ちの部分で相手の方がアグレッシブだった」と話したように、個の局面でも相手に劣っていた。日本代表のザッケローニ監督が視察に訪れた中で、代表勢はアピールできずに終わった。無得点に終わった柿谷は「諦めずに一生懸命やるだけ」と言うのが精いっぱい。8強へ勝ち上がるためには、敵地で最低でも5得点を奪わなければならない。奇跡が起きる可能性は限りなく低い。

続きを表示

2014年5月7日のニュース