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長友 フル出場で完封貢献 中3日も最後まで運動量落ちず

[ 2014年3月10日 05:30 ]

<インテル・ミラノVSトリノ>前半、競り合うインテル長友(右)

セリエA第27節 インテル・ミラノ1―0トリノ

(3月9日)
 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(27)は9日、本拠地トリノ戦で先発出場した。日本代表の親善試合ニュージーランド戦から中3日での日程だったが、安定したプレーを披露。試合は前半30分のFWパラシオの得点で1―0で勝ち、3試合ぶりの勝利を挙げ、5戦不敗とした。 

 安定感抜群だった。3バックで守備を固めてくるトリノ相手に長友は終始、冷静なプレーで対応した。ボールを保持するシーンではMFカンビアッソやFWパラシオと連係してキープ。そして前半25分には絶妙なクロスでMFエルナネスのシュートを演出した。

 日本代表としてニュージーランドと戦ってから中3日。それにもかかわらず試合終盤になっても持ち前の運動量は落ちなかった。多くの選手の足が止まる中、ゴール前へ再三、進入。ライン際で上下動を繰り返し、後半42分には左サイドからクロスを入れて追加点を狙った。最後までアグレッシブにプレーし、完封勝利に貢献した。

 ニュージーランド戦で初めて代表のキャプテンマークを巻いた。「インテルと違って重みや名誉を感じた」と意気に感じた。本田も「違う立場、違う責任を持って違う景色を見たかったんだと思う」と話したが、この日のプレーは2試合勝ち星から遠ざかっている所属チームの勝利を最優先させるようなリーダーとしてのパフォーマンスだった。

 背番号55は「才能というのはつくれるものだと思う。本物の“長友佑都”というのをこれから見せられるんじゃないかな」という。現在は新しいトレーニングに取り組むなど、さらなるレベルアップに励んでいる。

 本田と香川のザックジャパンの両輪は所属クラブで苦しい状況にある中、左サイドのダイナモだけは健在だ。

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2014年3月10日のニュース