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ライバル神戸へ移籍確実…G大阪レア様6連勝弾

[ 2013年6月16日 06:00 ]

<水戸・G大阪>前半、先制点を決め、駆けだすレアンドロ

J2第19節 水戸0―2G大阪

(6月15日 Ksスタ)
 J2第19節10試合があり、首位のG大阪はアウェーで水戸に2―0と快勝。J1昇格を争う神戸への移籍が確実となったFWレアンドロ(28)が先制点を挙げるなど、6連勝に貢献した。

 ガンバの戦士として、きっちり結果を残した。前半10分、レアンドロがヘディングで相手ネットを揺らし、今季13点目。貴重な先制点で、首位を快走するチームを6連勝へと導いた。骨折している左手中指が完治していない中での奮闘。後半32分に両足をつって交代するまで攻撃陣をけん引し、存在感を見せつけた。

 ただ、ナニワの絶対エースとしての活躍が見られるのも今月いっぱいとなりそうだ。アル・サッド(カタール)からの期限付き移籍は6月末で満了。7月以降について、レアンドロは「今はガンバの選手。その先は分からないし、とにかくチームに貢献するだけ」と言葉を濁すも、退団は避けられない見通しだ。

 クラブ側も、抜群の得点力を誇るブラジル人FWの残留を望み、期限延長を打診していた。しかし、レンタル料と年俸で5億円以上を費やすことから交渉は難航。その後にFC東京や名古屋、C大阪らが次々と獲得競争に参戦する中、最終的にG大阪の半額のレンタル料で交渉を続けるライバル神戸に奪われる可能性が高まった。G大阪幹部は「できることは、やったつもり」と仕方なしといった口ぶりだった。

 移籍が実現した場合、新天地で初出場できる試合は最短で7月20日の万博でのG大阪―神戸戦。昨日の友が、いきなり今日の敵になる事態にも、ガンバには出場を阻止する手だてはないという。首位争いに加えて新たな遺恨が勃発すれば、関西決戦がさらにヒートアップするのは間違いない。

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2013年6月16日のニュース