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35歳砂川決めた!!札幌、厚別で今季初勝利

[ 2013年6月16日 06:00 ]

<札幌・富山>決勝ゴールを決めた札幌最年長のMF砂川

J2第19節 札幌1―0富山

(6月15日 札幌厚別)
 札幌がチーム最年長の一発で富山を1―0で退け、今季札幌厚別4戦目で初勝利を飾った。前半10分にMF砂川誠(35)が右足で決めた1点を守り抜き、勝ち点を26とした。札幌厚別での勝利は、昨年7月28日のJ1名古屋戦以来。次節22日の岐阜戦(札幌厚別)では、今季3度目の連勝&勝率5割復帰を目指す。

 チーム最年長、在籍11年目の砂川が、札幌厚別の今季初勝利を呼び込んだ。サポーターから「砂川誠コール」が湧き上がる。勝利の立役者は「厚別はサポーターの聖地でかけがえのない場所。気持ちが少しでも晴れてくれれば」と笑った。

 前半10分の好機を逃さなかった。左サイドをドリブルで深い位置まで上がったDF上原のパスを中央で受け、右足でゴール左隅に豪快に叩き込んだ。U―18日本代表候補合宿帰りのMF深井の疲労を考慮し、今季初めてボランチで起用された。「セカンドボールを拾うことだけはサボらずにやろうと。それがあったから、空いていたあの位置に走り込めた」。87分に交代するまで、攻守両面で献身的に動いた。

 35歳になっても向上心は不変。8日の前節愛媛戦後、浦和(10日)、広島(13日)とJ1の強豪クラブとの練習試合に出場した。浦和戦は財前恵一監督(44)が休養を勧めたが、自らの意思で出た。「見るだけでなく体験すること。選手の動き、戦術の高さ…疲れは残ったがやってよかった」と話す。

 J1昇格の思いを新たにした中、うれしい出来事もあった。16日の父の日を前に、14日に3歳の長男・翔夢(とむ)君から幼稚園で作ったうちわをプレゼントされた。折り紙や絵、写真が張られ「お仕事頑張って」の文字入りの初めての贈り物。入場時に愛息を抱っこして入ったこの日、選手、父として最高の仕事を成し遂げた。

 財前監督は「声で周りを動かす。頼りになる」と称賛。だが砂川自身は「2、3点目を狙うメンタリティーが、僕を含めて足りない」と反省した。勝利の先へ。視線は早くも、連勝と勝率5割がかかる岐阜戦に向けられた。

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2013年6月16日のニュース