吉田の前で沢Ｖヘッド　次節にもリーグ連覇決める

＜伊賀・ＩＮＡＣ神戸＞前半１１分、ＦＫから先制のヘディングシュートを決め、ガッツポーズを見せる沢（右は伊賀ＤＦ・宮迫）

なでしこリーグ第１４節 ＩＮＡＣ神戸１－０伊賀

（10月13日 瑞穂陸）
　ＩＮＡＣ神戸がＭＦ沢穂希（３４）の決勝点で優勝へ一歩前進した。親友の女子レスリング吉田沙保里（３０＝ＡＬＳＯＫ）が観戦する中、沢が前半１１分に頭で先制。１―０で伊賀を下した。１４日に日テレが負けて、次節２１日の新潟戦（ホームズ）に勝てばリーグ連覇が決まる。

　強い女の目の前で持ってる女が決めた。前半１１分、ＭＦ池笑然（チソヨン）のＦＫに飛び込んだのが沢だ。両チーム入り交じる混戦でも頭一つ分リード。突き出したヘッドで的確にボールを捉え、ゴールネットを揺らした。「優勝するために必要な選手。いいプレーだった」と星川監督が絶賛した一撃は今季２点目。観戦に来た吉田も身を乗り出して拍手を送った。優勝マジックはこれで２。「やるべきことをやって、しっかり結果を残せば優勝につながる」。沢の思い描く歓喜の瞬間はもうすぐ訪れる。