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永井にスペイン脱帽!英紙も絶賛“英国に残ってくれ”

[ 2012年7月28日 06:00 ]

<スペイン・日本>後半、必死の表情でボールを追う永井

ロンドン五輪男子1次リーグD組 

 優勝候補のスペイン守備陣を、持ち前のスピードでほんろうした関塚ジャパンのFW永井が地元の英メディアから高い評価を受けた。

 グラスゴーの奇跡から一夜明け、英高級紙のガーディアンは「実に使える選手。1トップでとてつもない強さと運動量、確実なボールタッチと抜け目のなさがあった」と絶賛した。

 さらには「現在は名古屋でプレーしているが、今大会でこのようなプレーを続ければ、どこかが“英国に残ってくれ”と要請することになるかもしれない」とプレミアリーグのクラブが獲得に乗り出す可能性も示唆した。

 試合中は観客の目をくぎ付けにした。開始直後から50メートル5秒8の快足でピッチを疾走。「当たって砕けろ、というくらいの気持ちだった。ボールを追っかけるのに必死だった」と攻撃だけでなく、守備でも果敢に相手のボールを奪いにいった。永井がスピードに乗るたびにスタジアムの観客がどよめいた。

 前半41分には相手のバックパスをカットにいき、慌てた相手DFに倒され一発退場に追い込んだ。「(バック)パスが出て、自分で勝手に行った。でも10人になってからもしんどかった」。そんな日の丸11番のスピードと労を惜しまない動きに足をすくわれたスペインのルイス・ミジャ監督は「彼らにはスペースを突く素早いFWがいた。永井はとてもいい選手。物凄いスピードがある」と絶賛。マンチェスターUの正GKでもある守護神デヘアも「とにかく日本は速かった。パスも走りも」と脱帽した。

 それでも本人は、決定的なチャンスを決められなかったこともあり「最後の方は体力がなくて…。冷静さがなかった」と反省しきり。「(シュートを)外した後に(観客のあーという)声が聞こえた。(次は)決められるようにしないと」と1次リーグ第2戦のモロッコ戦に視線を向けた。

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2012年7月28日のニュース